Win11 22H2で「PINの複雑さ」ポリシー設定が効かない件

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2022/12/14時点において、Windows 11 バージョン「22H2」でログオン用のPINコードの最小桁数(複雑さの要件)の設定ができないことを確認しました。検証したところでは、「22H2」の不具合と見ています。解消方法や回避策は見つけられておらず、アップデートによる修正を待つ必要があると思われます。本記事内で、詳しい現象を紹介します。

問題

Windoowsのログオン用PINコードの複雑さの要件(PINの最小文字数など)を、ポリシーで設定しても反映されません

現象

2022/12/14時点の最新アップデートを適用したWindows 11 Pro バージョン「22H2」において、PINの最小文字数をデフォルトの6桁から4桁に変更しようとしました。
(PINの最小文字数のデフォルトは、環境によって4桁だったり6桁だったりするようです)

後述の手順で、ローカルポリシーの「PINの最小文字数」を「4桁」に設定した後、4桁のPINに設定しようとします。すると以下のエラー「複雑さの要件を満たすPINを指定してください。PINは6文字以上にする必要があります」と表示され、設定できません。

設定手順

ローカルグループポリシーを起動し(起動手順)、[コンピューターの管理] >[管理用テンプレート] >[システム] >[PINの複雑さ] を開き、「PINの最小文字数」をダブルクリックします。開いたダイアログで「有効」を選択し、PINの最小文字数を「4」に設定して「OK」で適用します。

念のためPCを再起動し、[設定] > [アカウント] > [サインインオプション] から PINをセットアップします。4桁のPINに設定しようとすると、前述のエラー「PINは6文字以上にする必要があります」が表示され、設定できません。

ポリシー(ローカルグループポリシー)の適用がうまくいっていないのでは?と疑って、レジストリを確認しました。その結果、PINの最小文字数の設定用のレジストリキー(MinimumPINLength)は問題なく設定されていました。そのため、ポリシーは正常に適用されていると見られます

なお、この事象は「PINの最小文字数」のみならず、「PINの複雑さ」の設定全般で発生するようです。他の「PINの最大桁数」や「数字を要求する」「小文字を要求する」などの設定も、同様に反映されません。

原因

公式の情報は得られていませんが、筆者が検証した限りでは、Windows 11 バージョン22H2の不具合と推測しています。

というのは、この原因を探るにあたっていくつかのOSバージョンで試したところ、Windows 11 22H2だけで問題の事象が確認できたからです。ひとつ前のバージョンのWindows 11 Pro 21H2, Windows 10 Pro 22H2 で前項の手順を検証しましたが、それらは問題なく最小文字数を変更できました。

また、「Microsoftアカウントでサインインしている/していない」に関わらず問題の事象が起きることを確認しています。同様に、Active Directory ドメインに参加しドメインのグループポリシーで設定しても、問題の事象が起きました。

解決方法

2022/12/15時点で、解決方法は見つけられていません

Windows 11 バージョン22H2の不具合の可能性が高いため、基本的には修正のアップデートを待つほかないかと思います。

一応、前のバージョンである21H2に戻すという選択肢も考えられます。ただしこの方法は検証していません。前のバージョン戻すことで、別のトラブルを誘発するリスクもあります。PINによるサインインが出来なくなるわけではないため、修正されるのを待つのが無難だと思います。

おわりに

今回の記事は以上です。

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もとだて
もとだて

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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