もうイヤ!休日・夜間の「緊急呼び出し」悩むSEが取るべき行動3選

仕事全般
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会社から、システムのトラブルで

休日や夜中に呼び出されるんだけど、もうイヤ・・・

ITシステムにトラブルが起こると、それを管理するシステムエンジニアや、情報システム部門の方は、会社から呼び出されることがあります。

緊急のトラブルだと、夜間や休日であっても、電話などで呼び出されることもしばしば。そんなことが続くと、家にいても「会社から呼び出しが来るんじゃないか」と思ってしまい、気が休まりません。ついにはスマホの通知音だけでビクッとしてしまう…。これでは、せっかく仕事から開放されてリフレッシュすることも、ままなりません。

今回は、そんな状況にメンタルを削られている方に向けて、おすすめの行動を3つ紹介します。

筆者も24時間365日稼働のシステムのサーバーを管理していたとき、サーバートラブルのたびに会社から呼び出されていました。

もとだて
もとだて

午前3時ごろに電話で叩き起こされる日が続いたときは、

その着信音がトラウマになるほどでした(笑)

この記事は、10年近くそんな立場にいた経験をもとに、考えたことをまとめたものです。これを読んだ方が、イヤな思いをし続けるのではなく、より有意義な時間を過ごせるようになれば幸いです。

行動① 上司に相談する

まずは、上司やリーダーに相談してみましょう。

特に、他のメンバーと比べて自分ばかり緊急呼び出しが多い場合はなおさらです。緊急で呼び出す人は「何となくの流れ」で決まることもあります。その結果、特定の人が不公平な扱いを受けることも少なくないでしょう。

このとき、やってはいけないのは「不満だけを伝えることです。

不満だけ伝えると、言われた上司は「なだめること」を着地点にしがちです。「君の気持ちはわかるけど、誰かがやらなくてはいけないんだ。申し訳ないけど…」みたいなこと言われて、それで終わってしまいます。

それよりも、時間外の呼び出しが多くて、最近家にいても不安で落ち着かないんです。普段の仕事にも支障が出ていて…のように、お悩み相談から入ります。そのうえで、改善策として例えば「みんなで分担できないでしょうか」みたいな改善提案に繋げるのも良いでしょう。

上司にもきっと「緊急で呼び出して申し訳ない」という思いがあるでしょう。前述のように相談されれば、「何とか改善させなきゃ」という気持ちが働くと思います。

そして、真剣に対策を考えてもらえれば、負担軽減案は出てくると思います。例えば、次のようなものです。

負担軽減の例
  • 複数人の当番制にする
  • 緊急呼び出しのないチームへの配置転換
  • 緊急電話の待機をした要員に手当を支給する
  • 時間外対応を専門スタッフに外部委託する
  • 時間外対応をやめる

例えば「複数人の当番制」になった場合、当番の日は呼び出しの可能性がありますが、それ以外の日は安心して過ごせます。あるいは、手当が支給されて給料が増えれば、また違った捉え方になるかもしれません。

行動② 「呼び出されてから嫌がろう」と考えてみる

次は「考え方」についてです。精神論かよ、と言わずしばらくお付き合いください。

また会社から呼び出し来るかもしれない。

もし来たら嫌だなぁ・・・(ソワソワ)

そう考えても、実際には来ないことの方が多いでしょう。その場合、嫌な思いをした分、単なる損になります。

一方、実際に呼び出しが来てしまった場合、その前にどう思っていようが結局「嫌だなぁ」と思います。

呼び出しが来れば、どうしても嫌な思いをします。でも、来るかどうかは分かりません。わからない未来を憂いて嫌な思いをしていたら、それはただの損ではないでしょうか。

なので、「緊急の呼び出しがあったら嫌だなあ。でも来るかどうかは分からないから、来たときに思いっきり嫌がろう」と考えるのはどうでしょうか。

もとだて
もとだて

私はこのような考え方をするようになってから、

家にいるときの不安が軽減しました。

そうかもしれないけど、

都合よくそんな風に考えられたら苦労しないって

と思うかもしれません。それでは、有名な心理学者の考えに学んでみましょう。

ベストセラーになった「嫌われる勇気」では、人々の悩みと向き合うために「アドラー心理学」を紹介しています。同書の中で、哲人(アドラー心理学を説く役割の人)は、「人生は連続する刹那であって、どうであるか分からない未来は『いま、ここ』で考える問題ではない」として、「『いま、ここ』にスポットライトを当てて真剣に生きるべきだ」というようなことを語っています。

同じような考え方は、仏教にも見られます。「暗い未来も根拠のない明るい未来も『妄想』せず、今できることを大切にすべきだ」と教えているそうです。

緊急呼び出しの話も、これに通じるものがあると思います。帰宅後は仕事のことで思い悩むより、心身をリフレッシュしたり、趣味を楽しんだり、自身の生活に集中すべきだと言えるでしょう。

もちろん、考え方はすぐには変えられません。でももし、分からない未来を想像して嫌な気持ちになったら、「無益なことを考えてしまった」と認識することから始めると良いかもしれません。自分の考え方のクセを意識し続けると、少しずつ考え方も変わってくるのではないでしょうか。

行動③ 環境から離れるための準備をする

それでも状況が改善せず、

  • しょっちゅう緊急呼び出しが来る
  • 上司に相談したが改善されない
  • 家にいると不安でたまらない

というような状況が続くのであれば、その環境から離れる準備を進めるという方法もあります。具体的には「転職」が選択肢になるのではないかと思います。そう言われると、こう思うかもしれません。

もう若くないし、転職なんて出来るわけないでしょ

そう思い込んでいるITエンジニアの方には、是非知っておいていただきたいことがあります。いま、IT業界全体が人手不足と言われているため、現役SEの方なら例えば30歳以上でも、転職は十分可能と言われています。

その理由は、今は多くの企業が即戦力を求めていて、年齢よりも実務経験が重視されるようになっていることなどが挙げられます。

いや、転職がしやすい情勢なのは分かったけど、

新卒のときのような就職活動は辛いしなぁ・・・

と思う方には、知っておいて欲しいことがもう一つあります。今は「転職エージェント」という便利なサービスがあります。このサービスを使って、今の仕事を続けながら、もし良い転職先が見つかったら転職を考えるということができるのです。

転職エージェントとは

転職希望者のスキルや経験にマッチする会社を、転職エージェントの担当者が探して紹介してくれるというサービスです。

嬉しいことに費用は掛かりません。転職希望者ではなく、企業が転職エージェントに対して報酬を支払うからです。企業が報酬を払ってまで転職エージェントを使う理由は、「自社にマッチした優秀な人材が欲しい」からです。

転職エージェントは、応募資格や必要なスキルなどのアドバイスもしてくれるので、自分一人で転職先を探すよりも、よりマッチした会社を探しやすいのです。

今の会社のまま、転職エージェントを使って転職先を探すことは、ほとんどリスクがありません。その理由は次の通りです。

  • 良い転職先が見つからなければ転職しなければよい
  • 費用が掛からない
  • 会社にはバレない(自分が言わない限り)

緊急呼び出しという嫌な境遇から、「永遠に逃れられない」と思うと気が滅入ります。でも、逃げ道を確保する行動をすることで心に余裕をもたらし、苦痛が軽減される可能性があります。

もとだて
もとだて

実際に転職するかどうかは、また後で考えれば良いのです。

もし良い会社に転職できたら、自由な時間を増やせたり、年収がアップする可能性も大いにあります。

具体的には、まずは転職エージェントのサービスに登録するところから始めてみると良いかもしれません。転職エージェントはかなり数がありますので、他の方の評判などを参考にして選定するのが良いでしょう。下に一例を挙げておきます。

おすすめの転職エージェント
  • 20~30代に転職サポートに強い。関東エリアの優良企業の求人が豊富。
マイナビエージェント

  • ハイクラス案件や、スペシャリスト人材などに特化。30歳以降の人におすすめ。

JACリクルートメント

  • IT・Webエンジニア特化型のエージェント
レバテックキャリア

もしも今の会社が、社員を大切にせずに理不尽な扱いをする組織だった場合は、もっといい転職先が見つかる可能性が高いのではないでしょうか。少しだけ自分の時間を支払って、その一歩を踏み出してみるのはいかがでしょうか。

まとめ

会社からの緊急呼び出しがトラウマになりつつあるITエンジニアの方に向けて、状況を改善する案を3つ紹介しました。

状況を改善する行動3選
  • 上司に相談して、複数人で分担するなどの改善を促してみる
  • 「呼び出しがあったら嫌だけど、来ないかもしれない。もし来たら、そのときに嫌がろう」と開き直る
  • 状況も変わらず、不安でたまらなければ、転職エージェントで転職先を探してみる(実際に転職するかどうかは別)

昼夜問わずトラブルに対応してくれる人がいるからこそ、ITシステムの安定稼働が成り立っています。これを読んでいる貴方の苦労のおかげで、安心してシステムを使えている人がいるのではないでしょうか。

そんな大切な存在になっている方に、いつまでも苦しみ続けて欲しくありません。まして、心身の健康を損なうことが無いように願っています。本記事が、その一助になればと思います。

参考書籍・サイト

おわりに

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