サーバーインフラに関する用語の話です。「x86サーバー」とは、PCと同じアーキテクチャーを採用したサーバーのことです。サーバーの種類のうち「メインフレーム」や「UNIXサーバー」と区別する意味で「x86サーバー」や「PCサーバー」、「IAサーバー」と呼ばれることがあります。64bit OSの動作有無など、記事内でもう少し詳しく解説します。
サーバーの種類
サーバーと聞くと、Windows ServerやLinuxが動くコンピューターだけをイメージする方も多いと思います。しかし、下のように他にも種類があるのです。
- メインフレーム
- 独自OSを採用する、高信頼性の大型コンピューター。1980年代頃の主流で、現在では下の形態にシフトして少なくなったものの、一定数存在している。
- UNIXサーバー
- Solarisなどの商用UNIX系OS(Linuxは当てはまらない)を搭載するサーバー。
- x86サーバー
- PCと同じアーキテクチャ(設計)を採用したサーバー。Widows ServerやLinuxなどの様々なOSが対応する、現在の主流。その信頼性は、メインフレームやUNIXサーバーと比べて低いとされていたが、シェア拡大と共に向上している。
それぞれの呼称と主なOSをまとめると次のようになります。
種類 | 他の呼称 | 主なOS |
---|---|---|
メインフレーム | ・汎用コンピューター ・汎用機 ・ホストコンピューター | ・独自OS |
UNIXサーバー | ・Solaris ・HP-UX ・AIX | |
x86サーバー | ・PCサーバー ・IAサーバー | ・Windows Server (32bit/64bit) ・Linux ・VMware ESXi ・XenServer |
上記の種類のなかで、Windows ServerやLinuxが動作するコンピューターだということを区別する意味で「x86サーバー」と呼ぶことがあります。
「x86サーバー」でも64bit OSは動く
「x86」というと、32bitを指す意味で使うことがあるため、「64bit OSは動かないのでは」と誤解されるかもしれません。しかし、勿論そんなことはありません。販売メーカーはWindows Server 2022などの64bit OSの動作をサポートしているはずです。
「x64サーバー」とか「x86-64サーバー」といった名前だったら誤解が少ないかもしれませんが、あくまで呼称の問題です。あなたがインフラSEで、もし64bit OS用に手配したサーバー機の段ボールに「x86 Server」と書かれていても、不安になる必要はありません。
おわりに
今回の記事は以上です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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