Windows Server OSインストール媒体(ISOファイル)をお探しの場合、まず「製品版」と「評価版」があることを把握しておく必要があります。製品版のインストール媒体は、基本的に購入元から入手可能で、誰でもダウンロードできるものではありません。いっぽう評価版は誰でもダウンロード可能です。そして、評価版でインストールしてから製品版に切り替えることが可能です。以下、詳しく説明していきます。
製品版のインストール媒体は購入元から入手
Windows Server の製品版のインストール媒体(ISOファイル)は、購入元のサイトなどから入手する必要があります。Windows 11/10(Windows クライアントOS)であれば、誰でも製品版のISOファイルをダウンロードできるようになっていますが、Windows Serverはそうではありません。
Windows Serverの購入形態も複数あります。例えば、Microsoft OpenValueライセンスを購入した場合は、専用のサイト(VLSC)にログインして、ダウンロードします。
サーバーハードウェアと一緒に、OEMライセンスを購入した場合は、ハードウェアメーカーによりますが、OEM版のDVDがサーバー本体に付属するのみで、ISOファイルとしてはダウンロードできないケースもあります。
つまり、Windows Server 製品版のISOファイルは、誰でもダウンロードできる形では公開されていません。
「評価版」であればMicrosoft サイトからダウンロード可能
ただし製品版ではなく「評価版」であれば、下記Microsoftのページからダウンロード可能です。
ダウンロードするには、氏名・会社名・メールアドレスなどを入力する必要がありますが、誰でも入手可能になっています。2021年12月時点では、Windows Server 2012 ~ 2022 の各バージョンがダウンロード可能です。
後述しますが、こちらでインストールした後、製品版に切り替えることも可能です。
評価版でインストール後、製品版への切替も可能
評価版のWindows Server をインストールした後に、製品版に切り替える方法もあります。詳しい方法は、下記 Microsoftのページを参照して下さい。
ただし留意点として、専用のコマンドを実行する手間がありますし、構成によっては切替できないケースもあります(Active Directory ドメインコントローラーとして構築した場合は切替不可)。最初から製品版としてインストールできるなら、それに越したことはありません。
補足
物理サーバーにWindows Serverをインストールする場合は、ハードウェアメーカー(富士通、NEC、HPEなど)が提供するドライバや管理ソフトウェアもインストールする必要があります。Microsoftが提供するインストール媒体には、これらが含まれないため、注意が必要です。
そのため物理サーバーでは、付属のOSインストール用ツール(富士通の場合 ServerView Suite DVDなど)を使用してインストールするのが基本です。
一方、サーバー仮想化環境(vSphere、Hyper-Vなど)に仮想マシンとしてインストールする場合は、上記のソフトウェアは不要です。こういう点でも、仮想化は手間が少なくて良いですね。
おわりに
今回の記事は以上です。不備やご意見等ありましたら、下のコメント欄やtwitterからお願いします。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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