Hyper-V仮想マシンにLinux OS(CentOSなど)をインストールする際、仮想マシンが第2世代かつデフォルト設定の場合、正常にブートできません。
これを解決するには、仮想マシン設定画面の「セキュリティ」から、「テンプレート」を「Microsoft UEFI 証明機関」に変更します。もしくは「セキュアブートを有効にする」のチェックボックスをOFFにします。以下、詳しく解説していきます。
問題
Hyper-Vの仮想マシンにLinux OSをインストールしようとしたところ、インストールメディアでのブートができません。
ここでは「CentOS Stream 8」をインストールしようとしていますが、仮想マシン起動後、下のように「Start PXE over IPv4.」と表示されます。
しばらくすると、下のように「Virtual Machine Boot Summary」の画面に変わります。「Restart Now」を選択しても、上の画面との繰り返しになるだけです。
仮想マシンの設定で、DVDブートの設定には問題は見られません。下の画面のように、仮想DVDドライブにはOSインストール用のISOファイルがマウントされています。また、「DVDドライブからブート」の設定になっています。
原因
この現象は、Hyper-Vの仮想マシン世代が「第2世代」かつ、仮想マシンの設定がデフォルトの場合に場合に発生するようです。
具体的には、セキュアブートの設定がONで、かつテンプレートに「Microsoft Windows」が選択されている場合、Linux OSが正しくブートできません。
解決方法
解決方法として、次の方法が挙げられます。
詳しい手順は下で紹介します。どちらを選んでも良いですが、基本はセキュリティ面で有利な方法①が良いと思います。
ただし、インストールしようとしているOSが、Hyper-V上のセキュアブートに対応していない場合は方法②が良いでしょう。
方法① セキュアブートのテンプレートを変更する
仮想マシンの設定を開き、「セキュリティ」の項目を選択します。下のように、右側の「テンプレート」欄のリストから「Microsoft UEFI 証明機関」を選択します。
「OK」ボタンで適用すると、正常にブートし、OSをインストールできるようになります。
方法② セキュアブートを無効にする
別の方法として、まず仮想マシンの設定を開き、「セキュリティ」の項目を選択します。下のように、「セキュアブートを有効にする」のチェックボックスをOFFにします。
「OK」ボタンで適用すると、方法①同様に、正常にブート可能になります。
おわりに
今回の記事は以上です。
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