Windows Serverの問い合わせ(サポート)はここを使え!

システム運用
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Windows Serverなど、Microsoft製品の有償サポートサービス「プロフェッショナルサポート」についてです。あまり有名ではないかもしれませんが、他社サービスを比べるほど有能さが分かってきます。詳細は公式HPを確認するとして、他社サービスとの違いに着目して、このサービスの紹介をします。

「プロフェッショナルサポート」とは

Microsoft製品について、例えば

  • 本番システムがエラーを吐いてダウンしてしまった。復旧の支援をしてほしい。
  • インストールやセットアップ作業で分からない点があるので、教えて欲しい。

というようなリクエストをすると、サポートエンジニアが質問に回答したり、トラブルの解決を支援してくれる有償テクニカルサポートサービスです。

詳細は以下の公式サイトをご覧下さい。

例えばWindows Server OSは、ハードウェアベンダーもサポートサービスを提供しているケースがありますが、こちらよりも優れている点が多くあります。

優れた特徴5選

標準で24時間365日対応可能

トラブルの深刻度が高い場合(業務に重大な影響が及ぶ場合など)に限りますが、休日や夜間であっても対応してくれます

これは本当に心強いです。本番システムの障害は、休日夜間関係なく発生しますので、重要なシステムの場合24時間365日のサポートを契約することが多いでしょう。他社のサポートサービスの場合、「平日」と「24時間」に分かれていて、後者は割高料金になるケースが多いのですが、プロフェッショナルサポートは標準で24時間対応可能です。

Microsoft製品をまるっとサポート可能

Windows Server(※Detacenter除く)や、SQL Server、Exchange Serverなど、複数のMicrosoft製品をこれ1本の契約でサポートしてくれます。Windows Serverに含まれる Active DirectoryやIIS、WSUSなども、もちろんサポート可能です。

対象サーバー、顧客環境の数はいくつあってもOK

サポート対象のサーバー台数や、顧客環境の数は不問で、いくつあっても料金に影響しません。

例えば、ハードウェアベンダーが提供するWindows Server OSサポート契約の場合、サーバー1台あたりの契約になっていて、複数台構成の場合高額になるケースがあります。こちらはそのようなことが無く、純粋に「問い合わせ件数(インシデント件数)」で料金が決まります

サポート費用が抑えられる

サポート料金は次の通りです(2021年6月時点 公式HPより・税抜価格)。

  • 年間契約: 5件(5インシデント)パックあたり約20万円/年
  • オンデマンド契約: 1件あたり約5万円/1件

前項でも触れましたが、サーバー台数や顧客環境がいくつあっても、年間の想定問い合わせ件数(インシデント数)が5件以下なら20万円/年で済みます。

例えば、比較対象として、国内ハードウェアベンダーが提供するWindows Server OSのサポートサービスを考えてみます。こちらは5年契約で、問い合わせ回数は無制限、サーバー1台あたり27万円とします。サポート対象サーバーが10台あり、年間の問い合わせ件数は全台合計で5件以下としましょう。この5年間の費用は・・・

  • ハードウェアベンダーのサポートサービス
    • サーバー台数 10台×27万円=270万円
  • Microsoft プロフェッショナルサポート
    • 20万円×5年=100万円

というように、サーバー台数が多くて問い合わせ件数が少ない場合、プロフェッショナルサポートだと1/3くらいのコストで済みます。

対応品質が良い(印象)

これは私個人の印象です。過去に5回以上はこのサービスを利用したことがありますが、サポートエンジニアが優秀で、対応が丁寧だと感じました。また、いずれも日本人の方が対応し、言葉のイントネーションなどに違和感はありませんでした。

また、多くのケースでトラブルを解決できました。いくつか原因が判明せず解決に至らなかったケースもありましたが、この場合も適切に原因切り分けなどに真摯に対応してくれました。

補足

Windows Server Datacenterは対象外

Windows Server Standardはサポート可能ですが、Datacenterはサポート不可である点に注意が必要です。他にも対象外の製品があるようです。これは「プロフェッショナル サポート ファミリー契約約款」の「第 6 条 (サービスの対象製品)」に記載があります(2021年6月時点)。

Microsoftのパートナー契約の特典で利用できる場合も

所属組織がMicrosoftのパートナー契約をしている場合、その特典としてプロフェッショナルサポートが受けられる場合があります。有償の契約をする前に、所属組織の担当窓口に確認してみると良いかもしれません。

サポートサービス利用時に気を付けるべきこと

プロフェッショナルサポートに限らず、サポートサービス全般を利用するときに「やってはいけないこと」を以下記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

おわりに

今回の記事は以上です。

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もとだて

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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