Windows 共有フォルダの設定って結局どうやるの? (1)操作編

Windows全般
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フォルダの共有設定って、何となくはできているけど、本当にこれでいいのかいまいち分からない。結局どうやるのが正解なの?今回はそんな人のために、1つのモデルケースで解説します。

モデルケース (今回はこの前提で設定)

  • 共有元(Windows Server or Windows 10など)
    • IPアドレス:192.168.50.101
    • C:\share フォルダを共有する。
  • 参照する側
    • 共有フォルダの中身は、変更可能とする。
    • 下図のように、ユーザー名(OSログオンユーザーとは異なる)とパスワードを手動で入力する。

  • 環境
    • Active Directory管理者の手は借りない(もしくはActive Directory環境でない)

設定方法(共有元)

ユーザーアカウントの作成

[スタートメニュー]→[Windows 管理ツール]→[コンピューターの管理]を起動します。その後、下図のツリー項目から「新しいユーザー」を選択。

下図の通り設定します。共有フォルダにアクセスするときに入力するユーザー名とパスワード(ここでは、user1 / P@ssw0rd)を入力し、パスワードの有効期限を定めない設定とします。最後に「作成」ボタンをクリックします。

共有設定(1) フォルダの共有設定

まずは共有用のフォルダを用意します(ここでは「C:\share」)。

そのフォルダの右クリックメニューから「プロパティ」を開きます。ダイアログの[共有]タブから、「詳細な共有」ボタンをクリックします。

下図左の「このフォルダーを共有する」のチェックを有効にします。そして「アクセス許可」ボタンをクリックすると、下図右のダイアログが表示されます。図のように「変更」と「読み取り」の許可にチェックを入れます。なお「フルコントロール」にはチェックは入れないで下さい。設定したら、2つのダイアログの「OK」ボタンをクリックして設定を確定します。

共有設定(2) ファイルシステムアクセス権

前項までの手順では、まだ不十分です。続いて、同じく C:\Share フォルダのプロパティから [セキュリティ] タブを開き、「詳細設定」ボタンをクリックします。

何だかややこしい画面が出てきますが、「追加」ボタンをクリックします。

さらに下図左のダイアログが出てくるので、「プリンシパルの選択」リンクをクリックします。次に下図右のダイアログから「詳細設定」ボタンをクリックします。

下図左で「検索」ボタンをクリックし、下側のリストから共有用ユーザー名(ここでは user1)をダブルクリックします。下図右の画面に戻るので、「OK」をクリックします。

元の画面に戻ります。「プリンシパル」には、共有用ユーザー名が指定されたことを確認します。そして下図のようにアクセス権を設定します(ここでは「変更」できるようにします)。その後「OK」ボタンで確定します。

下図のように、共有用ユーザーの項目が追加されたことを確認し、各ダイアログを「OK」で確定すれば、ファイルシステムアクセス権の設定は完了です。

ファイアウォールの設定変更

Windows Defender ファイアーウォールの初期設定によって、ブロックされることがままありますので、例外設定をしておきましょう。まずは、スタートメニューから[Windows 管理ツール] → [セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール] を選択。

開いた画面から、①左ペイン「受信の規則」を開き、②名前「ファイルとプリンターの共有(SMB 受信)」、プロファイル「ドメイン, パブリック」を右クリックし、③「規則の有効化」をクリックします。該当項目に緑の盾マークが表示されればOKです。

以上で、他のコンピューターから共有フォルダを参照できるようになります。

なお、ここで行った操作の詳細、理由については解説編で詳しく解説しています。

おわりに

今回の記事は以上です。

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もとだて

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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