Windows の初期設定ではPINGをブロックするため、必ずタイムアウトになります。PING応答を有効化するには、まず「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」の「受信の規則」画面を開きます。次に、規則の一覧から「ファイルとプリンターの共有(エコー要求 – ICMPv4受信)」を右クリックし「規則の有効化」を選択します。記事内で詳しく解説していきます。
問題
Windows / Windows Server の初期設定では、 ネットワーク接続に問題が無くても、他の機器からPINGを送信するとタイムアウトとなり、応答がありません。
PINGが使えないと、ネットワーク疎通の確認がしにくくなり、トラブル時の調査などで苦労してしまいます。
原因
原因は、Windowsファイアウォール(OS標準搭載のファイアウォール機能)の働きで、PINGをブロックしているためです。Windowsファイアウォールの初期設定では、PING通信を拒否するようになっています(理由については後述)。
手順
次の手順で、Winodwsファイアウォールの設定を変更することで、PING応答を有効化できます。
画面はWindows Server 2022/2019/2016の例ですが、Windows 11/10でも同様です。
- step1ファイアウォールの管理画面を起動
スタートメニューの検索ボックスに「ファイアウォール」と入力し、検索結果から「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」を選択します。
- step2有効化する規則を探す
開いた画面で、まず左側で①「受信の規則」をクリックします。次に右側画面の一覧から②「ファイルとプリンターの共有(エコー要求 – ICMPv4受信)」を探します。
- step3規則の有効化
前項で探した規則を右クリックし「規則の有効化」を選択します。
- step4アイコンの確認
対象の規則に、緑のチェックマークが表示されたことを確認します。
設定後、特に再起動は不要です。他の機器からPINGを送信してみて、応答があれば成功です。
補足
デフォルトでPINGを許可しないのには、もちろん理由があるはずです。例えば、ネットワーク内に侵入したマルウェアなどが無作為にPINGを打った場合、うかつに応答すると存在が知られ、狙われてしまいます。そういったリスクを減らす意図が考えられます。
しかし、サーバー用途の機器だと、PINGをブロックするのが必ずしも良いとは限りません。サーバーの管理をしている方なら分かるかと思いますが、PINGが使えないと新たなトラブルを抱え込む可能性も高くなります。
平常時は良くても、トラブル対応時の診断で、サーバーにPINGが通らないと「サーバーが死んでいる!」と誤認しがちです。正しい障害切り分けができず、トラブル調査が明後日の方向に向かってしまい、障害復旧が遅れるというケースが予想されます。
私は上記の理由を踏まえて、
サーバー機では基本的にPING応答を有効化しています。
Windows ファイアウォールの解説
「Windows ファイアウォール」の解説については、以下記事を参考にして下さい。
おわりに
今回の記事は以上です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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