今回は、読書に苦手意識がある人に向けた記事です。
読書かー。した方がいいとは思うけど、苦手だなあ。
本を買っても、途中で読まなくなるんだよ。
このように、本は読みたいけど読み続けるのが苦手という人が、
- 辛い思いをせずに本を最後まで読み終えたり
- 本を読む楽しみに気付いたり
- それによって暮らしをより豊かにしたり
ということを実現する方法を紹介します。
筆者はビジネス書を読むのが好きで、今ではほぼ毎日本を読んでいます。これまで読んだビジネス書は、正確に数えたことは無いですが、100冊以上にはなるかと思います。
でも以前は、読書に対する苦手意識がありました。
自身の経験から、本を楽しめるようになる案を紹介していきます。
なぜ読書が苦手なのか
まずは「読書は苦手」だと思う理由について考えてみましょう。次のものがあるのではないでしょうか。
確かに、読書をしていると上記のような事になりやすいので、苦手意識が生まれやすいのだと思います。
具体的な対処方法は後述しますが、これらは考え方を変えたり、読み方を変えるなどの工夫で回避できます。
本は「居酒屋でその道の権威に会う」ようなもの?
その前に、読書は有益で楽しいということをお伝えしたいと思います(「そんなことわかっている」という方は次の項まで読み飛ばして下さい)。
仮にあなたがiPhoneのファンで、「自分も便利でデザインが優れた製品を世に送り出せたらいいな」と思っていたとしましょう。
ある日、居酒屋のカウンターに座ると、隣にはなぜか「生き返って日本語をマスターしたスティーブ・ジョブズ氏」がいます。彼は嬉しそうに、iPhoneの開発経緯や仕事の哲学を語りだしました。・・・どうでしょう、あなたも楽しくなって、興味深く聞き入ってしまいませんか?
当然ながら、こんなことは絶対に実現しません。でも、ジョブズ氏について書かれた本を読めば、それに近い体験ができます。そう考えると、本って凄い発明品だと思えてきませんか。
何かに精通した人だけが持つ経験・考え方・ノウハウ。直接会えなくても、存命でなくても、本があればそれを知ることができます。
読書によって得られるメリットには、他にも次のようなものあると思います。
このように、読書とは有益なものです。さて次項からは、それが苦手な人に向けた対処方法を紹介していきます。
「読書が苦手」の対処法 ①考え方の転換
全部理解しようとしない
試験勉強のように、書いてあることを全て理解しようと思うと、ツライでしょう。多くを学ぼうとする姿勢は素晴らしいですが、そこまで気構えなくて良いと思います。
本というのは、1冊で200ページ以上あるものが多いです。でも、著者が本当に伝えたいことを要約すると数ページ分くらい、という本は結構あります。著者には申し訳ないのですが、本って結構冗長な部分が多いと思うのです。なので、2~3回読み直しても分からない部分は飛ばして、読み進めて良いと思います。
全部理解しようとする気構えを捨てることが、苦手克服に繋がるのではないでしょうか。上で居酒屋の例え話をしましたが、「居酒屋で一緒になった相手の経験談や持論を聞く」くらいの気構えがちょうどよいかもしれません。
読むスピードを他人と比較しない
読書のペースは人それぞれです。本によっても、読み進める速度が違ってきます。
たしかに、有益な本を短時間で読めれば、たくさん読むことができます。それはそれで良いことです。しかし、速く読むことにとらわれて、本の内容が全然頭に入らなかったのでは意味がありません。
結局、今の自分のペースでしか読むことができません。人と比較してもいいことはありません。じっくり読んだっていいではありませんか。
私は読書の時間が好きなので、その時間が長く続くのは
むしろいいことだと思っていますよ。
「読書が苦手」の対処法 ②読み方の工夫
カフェや図書館で読む
自宅だと、他に誘惑が多くて、読書に集中できないというケースもあります。その場合は、カフェや図書館で読んでみると良いかもしれません。
そういう場所だと、手元には基本的に本しかないので、他のものに惑わされにくくなります。また、適度な雑音が集中を助けてくれます。
筆者もよくカフェやファーストフード店で、モーニングメニューを頂きつつ読書をします。同じように読書をしている方も、よく見かけます。コーヒーも美味しいし、至福の時間なんですよね。
オーディオブックで聞く
今は「聴く読書」が出来るサービスがあります。Amazonでは、主要な本は「Audible」(オーディブル)という音声による朗読版が提供されています。
例えば通勤中など、スマホのイヤホンで移動しながら読書ができます。読書専用の時間を確保しなくても、通勤時間を読書に割り当てることが出来るのです。これを毎日積み重ねると、結構な時間になり、いつの間にか本を読み終えていることでしょう。
まだAudibleを使ったことが無い人は、30日間の無料体験が可能ですので、1か月だけ試してみてはいかがでしょうか。
本の要約サービスを利用する
他にも、本の要約をする「flier」(フライヤー)というサービスもあります。
このサービスは、本来1冊4~6時間かかる本が10分で読める要約版を提供しています。要約された文章は、Webブラウザやスマホアプリで読むことができます。
これは機械で要約処理されたものではなく、各分野に精通したライターが作成し、かつ出版社・著者が許可したものだけを配信しているとのことです。
筆者は本の形態が好きなので、このサービスは使用したことはありません。しかし、前述のように、本には冗長な部分がありがちなので、短時間で効率的に学ぶには良いサービスかもしれません。
2,500冊の本を10分で!本の要約flier(フライヤー)「読書が苦手」の対処法 ③継続の工夫
「1日1ページ以上」を日課にしてみる
活字に慣れていないとか、難しい内容の本の場合、「読むには気合が必要」というケースもあります。一度には読み切れないので、日をまたいで読もうとするうち、挫折してしてしまう。
こんな時は、習慣化すると良いでしょう。おすすめは「1日1ページ以上読む」ようにすることです。
「毎日30分読書する」と決めても「今日は疲れたから」とか「仕事で夜遅くなってしまった」といった理由でやらなくなり、そこで途絶えてしまいがちです。でも1ページなら、1~数分で済むので、よほどのことがない限り継続できると思います。
300ページの本だと1年弱かかる計算ですが、継続することが大事なのです。1ページでも毎日読んでいると、やがて習慣になり「読まないと気持ち悪い」くらいに思えてくるはずです。そして、読書に抵抗がなくなっていくでしょう。
このように低いハードルで習慣化する方法は
読書だけでなく、勉強とか筋トレなんかにも応用できますよ。
1ページ以上読みたくなったら読んでももちろん良いです。ただ、最初のうちから「ページ数を段々増やしていく」というやり方は、おすすめしません。読書へのハードルが高くなりすぎて、習慣化する前に途絶えてしまいがちだからです。
昨日30ページ読んだとしても、今日は1ページで良い。それくらいの緩さが、毎日継続するカギです。
読書会を定期開催する
自分だけではどうしても三日坊主になってしまうという場合、友人などと一緒に読む時間を決めるのもいいかもしれません。
例えば、毎週土曜日に集まって、2時間だけ一緒に読書する、というように。
他の人と約束していれば、「今日は気が乗らないから読まない」ということがしにくくなります。そして、気が向かなくても読み始めれば、段々乗ってくることが多いでしょう。
まとめ
本に苦手意識があって、途中で読まなくなってしまう人に向けて、それを改善するために次の案を紹介しました。
本は、自分が知りたいことについて、それに精通した人が経験・考え方・ノウハウを整理して教えてくれます。
文章量が多いために苦手意識を感じる人は多いと思いますが、上記の方法で少しずつ慣れていくことは、決して難しくないと思います。
1日1ページ作戦でも、オーディオブックでも、
自分に合ったやり方で、本から何かを学んでみてはいかがでしょうか。
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