Windows Serverのライセンス価格は、2022年7月時点、Windows Server 2019 Standard の物理サーバー1台相当分(16コア以下)で、定価 10万円前後です。このほか、クライアントPCにCALも必要になります。あくまで費用感の目安ですが、以下に解説していきます。
サーバーライセンスは標準エディションで約10万円
Windows Serverのライセンス体系に詳しくないと、Webで価格を調べようとしても、様々なエディションが引っかかり、結局いくらなのか分からないのではないでしょうか。
富士通のWeb見積サイトで、適当な物理サーバー構成で見積もってみると、次のような金額になります。
上記は定価ですので、実際の購入時は、1割程度は値引きが期待できると思います。今回はおおよその費用感の紹介のために、スタンダードな条件としていますが、別のエディションなど条件が異なる場合は、金額が異なります(後述)。
なお、現時点ではWindows Server 2022は選択できませんでした。いずれ選択可能になると思いますが、こちらの金額も上記と同等だと予想しています。
クライアントライセンス(CAL)も必要
前項のは「サーバーライセンスのみ」の費用です。Windows Serverは、一部を除くほとんどのケースで、クライアント(Windows 8.1/10/11など)側にも、専用のライセンス(CAL)を購入する必要があります。ただし既に該当バージョン以上のCALを保有しているクライアント/ユーザーに対しては、新たに購入不要です。CALについての説明は、少々ややこしい話なりますので、ここでは省略します。
同様に富士通のWeb見積サイトで、例えばWindows Server に接続するPCに対してCALを購入する場合は、以下の金額になります。
上の場合、Windows Server に接続するPCが10台あれば、基本的に10台分のCALを購入する必要があります。なお、こちらも定価ですので、値引きは期待できると思います。
こちらも現時点では、まだWindows Server 2022のCALは選択できませんでした。価格は2019も2022も同等と予想しています。ただし、CALについては最新バージョンを選ぶべきですので、購入時点で販社などに確認して、最新バージョンを手配したほうが良いでしょう。
正確な見積もりはメーカーにお任せしよう
ここまで解説しておいてなんですが、正確な金額が必要な場合は、メーカーに相談のうえ見積もりを取るのが一番です。上で紹介したのは、一番シンプルな構成の場合ですが、例えば以下のようなケースでは大きく価格が変わってきます。
適切なライセンスを選定するには、正しい知識が必要になります。よく分からずに選んでしまうと、後で予算不足やライセンス違反を招く恐れがあります。これは、ハードウェアメーカーや、販社に確認することで回避できますので、まずは相談すると良いでしょう。
おわりに
今回の記事は以上です。不備やご意見等ありましたら、下のコメント欄やtwitterからお願いします。
Windows Server の知識をさらに深めるには、書籍もおすすめです。Windows Server は実は機能が豊富で、Webに情報がないケースも多いです。無駄に探し回らないために、良書を手元に置いておくと効率的です。おすすめの本は、以下記事にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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